阪神間最古の現役木造駅舎 2.古い駅舎は障害物

地元の悩みのタネ。
JR灘駅の写真
それは、
線路と駅舎が街を南北に分断し、往来に不便であること。

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目的地の商店街などが駅のすぐ向こうに見えていても、遠回り。

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灘駅南口。

駅の東側に橋はあるが、南側は坂。
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徒歩は勿論、自転車や車椅子にもキツイ。
私が坂を下って徒歩約3分、登りなら5分は掛かるだろう。

西側は、徒歩1分程度の所に歩行者用の地下道はある。
が、車用の地下道は更に西、桁下制限が2.7mなので大型車両は通行不可。
車ならあっという間なのかも知れないが、桁下3.7mの地下道はその更に西。
西に行くより、回り道をして東(上の写真)の橋を渡った方が早そうに見える。
車に乗らないので、その辺りがどうなのかはよくわからないが。

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みんなの広場なので、色々な人が利用する。

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パンダが訴える「ポイ捨て禁止」看板4枚。

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階段裏のラクガキとアイスの棒。
ポイ捨てもイカンが、階段裏にアイスの棒も勿論イカン。

色々な人が利用する公共の場所:駅
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盲導犬と駅員さんが誘導。
電車とホームの間に落ちないように。

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この古い駅舎には、エレベーターもエスカレーターもない。

お年寄り達は杖と手すりにすがって、難儀しつつ昇降する。
昇りはそうでもないが、降りは横歩きになるお年寄りが多い。
加齢や怪我などで足が動かしにくいとき、
昇りは、這うような姿勢でも大丈夫だが、降りは、そうもゆかず大変らしい。

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ベビーカーでの階段昇降
お父さんなら余裕だが、お母さんにはかなり大変。

私が見たお母さんは、赤ちゃんをだっこして、
ベビーカーは踊り場に置いたまま階段を降り、
駅員さんにベビーカーと荷物を降ろしてもらっていた。

荷物を盗まれるには充分な時間、目を離さざるを得ない。
傍目には、ほのぼのした光景でも本人達は大変なのでは……?

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多分、車椅子などの階段昇降用キャタピラかと思われる。
駅員さんふたり掛かり。

エスカレーターとエレベーターがあれば、
お年寄りも、体の不自由な方も、赤ちゃん連れの方も、
もっと楽に、気兼ねなく移動できる。

せめてエレベーターだけでもあれば。

古い駅舎は、それ自体が障害物であり、バリアフルな建物であった。

橋上駅化で通行が可能になり、駅そのものも利用しやすくなる。
数年後、地元住民の悲願が叶う。

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