雪の日に動物園 1.神戸は88年振りの積雪量

2005年12月22日神戸ルミナリエ最終日
天候【ほっきょくのかぜ】

神戸は88年振りの積雪量に 見舞われ交通のダイヤは乱れまくり。
神戸市立王子動物園に行ってきました。雪の中。
白熊大喜びだろう。

電車は各線、安全確認・安全確保のため最徐行運転で、
ダイヤは電光掲示板とアナウンスで随時案内。

しかし、現場も混乱しているようで、電車が入ってきてから、
「ダイヤ調整の為、大阪・梅田へは(後から来た)特急が先に到着します」
お詫びしつつ訂正。大変だ。

動物園は案の定すいていた。

人間も少なかったが、
「一部の動物は雪の為、展示していませんが宜しいですか?」
……入場券を買った後、窓口で言われた。
いえいえ、大喜びであろう白熊を見に来ただけなのでいいですよ。

入ってすぐの所に、フラミンゴの池がある。

 フラミンゴの集団は外に出ていた。
 さすがに池は凍っていなかったがネットの上に積もった雪の塊が落ちてきたりして寒い。
 それ以前に、朝から雪が降り続いていて人間は傘が必要な程。
 降りしきる雪の中、桃色の鳥達はみんな藤棚の方を見ている。
 何でみんな同じ方向を見ているんだろう…? と、視線の先を見ると飼育係のおじさんがいた。

 フラミンゴって南国の鳥っぽいんだが、出してていいんかね?
と思いながら、飼育係の背後に佇んでいると、係の人が気付いて驚いていた。

 まぁ、こんな日(年末・平日・昼間・記録的な大雪・交通機関乱れ中)に わざわざ狙って来る物好きは少ないもんなぁ…脅かしてすみません。
「雪、大分降ってますけどフラミンゴは大丈夫ですか?南国の鳥っぽいんですけど」
「あ、フラミンゴは案外大丈夫ですよ。高地にいる種類は結構寒さに強いですし」

 池には二種類のフラミンゴが居るが、どっちが高地産でどっちが南国系なんだろう。

 それから、フラミンゴについて色々詳しく教えて頂いた。

雌雄の区別背が高いのはオス。
人の顔をよく見分けて憶えている。  →飼育係の人でもいつもと違う服装で池に入ると怖がられる。
とても怖がり  →飼育係の人でもそ〜っと静かに入らないと怖がられる。
結婚式のお色直し ベニイロフラミンゴは毎年繁殖期になるととても鮮やかな色になる。
 →卵が生まれる頃には色褪せる。人間と一緒。
フラミンゴの子供は色が地味。 →灰色っぽい目立たない色。目立つと捕食されるから。
フラミンゴの足 関節は膝ではなく、曲がる方向的に踵らしい。
大人のフラミンゴは足全体が赤く、子供は関節が黒い。
 →羽根が大人色で関節が黒いのは人で言うと中学生くらい。
 
(左)2005年5月生まれの子供。みんなから離れてぼんやり。 (右)写真中央は中学生くらい
5月に生まれたヒヨコも12月には大人サイズになっていた。

「じゃ、ごゆっくりどうぞ。」
フラミンゴの係の人の声に送られて更に動物園の奥へ。

次→「2.雪に埋もれる動物園」

神戸は88年振りの積雪量 イメージ画像【鳥の足跡】

 数年前、積雪15cmでほぼ全ての交通機関(徒歩含む)が麻痺。
 神戸は、冬季に雨も雪も降らず、例年は乾燥注意報が出る地域です。
 雪に慣れていないため、転倒事故・スリップによる事故が多発していました。
 今回は前回よりもマシでした。電車もバスも動いてましたから。

次→「2.雪に埋もれる動物園」

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