レストランの片隅で ちいさなかなしみの本 豆本紹介

豆本
約3×4cm 88ページ。
初版発行:2005年05月15日。
本当にあった嫌な話。
表紙絵はExcelの基本図形。
豆本

 普通の家の特に問題を起こした事のない普通の子がいきなり世間を震撼させる凶悪事件を起こすその原因の一端を垣間見たような気がした一件です。

 お前何様やねんと云われそうですが、児童の虐待等の防止に関する法律の網から漏れてしまう「家族揃っての食事に会話の花が咲き笑顔がこぼれる」カタチだけ整って外からは非の打ち所のない本書のようなご家庭こそタチ悪いと思うのですが…どうでしょう。

 そのテの事件を漫画やゲームのせいにしたりその子ひとりを異常と決め付ける「だけ」で安心していいものか…人によっては新聞さえも「悪書」になってしまいます。
 振込め詐欺の記事を読んで「お、こうすればババアから金取れんのか。俺もやーろう♪」と思う人もいます。元々ネットで自殺志願者が密かに情報交換していたあの自殺方法も、マスメディアで取り上げられてから更に件数が増えたようです。それを受けて入浴剤が製造中止に追い込まれましたが、報道各社が製薬会社に損害賠償をしたと言う話は聞いていません。
 紙の新聞を購読していなくてもネットや携帯で気軽に新聞のニュースが読めるようになりましたが、果たして悪いのはネットや携帯でしょうか?
 何故か、漫画を参考に未成年が事件を起こすと漫画全体が悪書扱いされてメディアに叩かれますが、掲載記事を参考に自殺や犯罪を起こした人が居ても、新聞や雑誌を「犯罪のマニュアルだ!悪書だ!発行を禁止しろ!」と言う人は滅多にいません。

 問題なのは媒体やモノではなく、その内容と受け手の感性、それをどう使うかと言う使用者のモラルだと思います。

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