豆本の作り方
紙を切る前にカッターの刃を折って新鮮な状態にしておくといいです。
折るのが勿体無いと思う人は、研ぎでも可。
コツ(1)ずれないように折ること。
コツ(2)折り目をしっかりつけること。
コツ(3)まっすぐ、精密に(※)切ること。
※精密作業…0.1mm単位で細くまっすぐに。
コツ(3)を実現する為には、
端が削れたりしていないまっすぐな金属定規と、
切れ味のいいカッターと、それらを使いこなす腕が必要です。
金属でもアルミなどの安価な定規では、
温度差で歪が生じてまっすぐじゃなくなったり、
伸びたり縮んだりして正確に測れなくなったりしがちです。
サイズの大きい本なら多少、誤差が生じてもそれ程気になりませんが、
サイズが小さい本は、誤差が1mm以下でも残念な感じになります。
初期の頃に作った小さい本は、腕前が不足していて誤差が出まくりです。下手ですみません。
そんな訳で、精密作業用のステンレス定規がおススメです。
因みに、ステンレスの金属定規は、うっかりしてると手が切れます
…というか、切りました。皆様もご注意を。
04.本文の裁断
【用具】
カッター、カッターマット、金属定規、
要らない白い紙、ラブトーン。
【裁断手順】
<切る前の状態>
表裏がずれないように本文を印刷。
<余白を切る>
本文外周の余白部分を切り落とします。
周囲の余白を切り落とし終わった状態。
<本文を縦に切り離す>
横は後で切るので、今は繋がったままです。
<ページを折る>
切取線を印刷していない側(※)が、内側に来るように折ります。
※02’.組版の補足
の説明では「BとCの面」(赤色の面)
白い紙越しにラブトーンでしっかり折り目をつけます。
※ラブトーンは、ステンレスのスプーン等でも代用可。
※間に白い紙を挟まずにこすると、印刷が剥げたり、紙が傷んだりします。
折り終わった状態。
<化粧断ち>
開く側の「切取線」を切り落とします。
切る幅が広すぎると、本文まで切れてしまうので、切り過ぎに注意。
※製本後、本の端が黒くても特に気にならない人は、省略可。
本の内容や装丁によっては、
ページの端が黒い方がイイ感じの仕上がりになりそうです。
※折り目側を切り落とさないように注意。
因みに、切る分量は0.5mm以下です。
こんな鉋クズかDNAのような形のゴミが出ます。
<本文を横に切り離す>
本文を切り離す際、切取線から少し離して切ります。
※本文外周の上下余白を切り離す際も同様に。
本文を切った後、改めて切取線を切り落とします。
※切る幅が広すぎると、本文まで切れてしまうので、切り過ぎに注意。
<遊び紙・背表紙を作る>
この本は、遊び紙・背表紙も同じ紙なので、同時に作ります。
遊び紙は本文と同じ大きさ、折り方です。
背表紙は本文の半分の大きさで、折り目は大体1/4くらいの所です。
別の紙を使う場合は、切取線のみのページを作って印刷、以下同様に。
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