豆本の作り方

 サイト管理人、鳥川 某の作業例です。
 正式には違う作り方なのかもしれません。
 もっと作りやすい方法があるのかも知れません。
 これはほんの一例という事で、ひとつ、宜しくお願いします。

01.作業道具

道具一式
豆本の製本用具

(1) ステンレス定規
(1級品)
 竹やプラスチックだと、端が削れてしまうので金属です。うっかりしているとエッジで手が切れます。ご注意を。
 0.5mm単位のメモリが付いた精密作業用。
(2)カッター
(オルファ)
 刃をこまめに折って常に新鮮に。切れ味が鈍った状態では細かい部分が切れません。
(3)ラブトーン  紙を折る時に使います。
 スクリーントーンを圧着する工具。
 因みに、百均のステンレススプーンで代用可。
(4)木工用ボンド
(コニシ)
 背表紙の部分などを接着。白いボトルの速乾性は使った事がありません。この乾きの遅さが好き。
(5)水糊
(パイロット)
 本文と表紙を接着。詰替用の大きいパックから補充しています。先が潰れたら、このボトルを買替えます。

豆本の製本用具

(6) 工作用の鋏  通常の製本時には滅多に使いません。安物ですが、時々砥石で研いで手入れしています。
 「一生」の仕掛け部分を切る時等に使用。
(7)クリップ類  背表紙にボンドを塗った後と、本文と表紙を接着する時等に使用。
(8)チラシ1
(裏が白い紙)
 本文の紙を折る時と、表紙の紙に厚紙を貼り、重しを乗せて乾燥させる時等に使用。
 印刷のある面を接触させると色移りすることがあるので、白い面を使用。
(9)チラシ2
(つるつるの紙)
 糊付け台紙として使用。
(10)カッターマット  小さいものなら百均でも売っていますが、作業の安全を考慮すると、 机のサイズに合った、なるべく大きい物を使用した方が無難です。 これは4つ切りくらいのサイズ。

豆本の製本用具
クリップの種類とサイズは、豆本のサイズに合わせて各種。
この他にも、
糊やボンドがはみ出した部分を拭き取るティッシュ、
重し用の分厚い本やカタログ…等々を使用。

特殊なものとしては、
空の豆」のさや部分を作る時は、 すり鉢と、すりこ木を使っています。
おきてよー」の毛は、 工作用では無理だったので、裁ち鋏で切りました。

要するに、豆本の素材や加工方法等に合わせて、
使用する道具も臨機応変に変えましょう、という事です。

使用ソフト 使途
Excel  組版。
 時々、表紙または本文挿絵の描画や編集も。
VIX  挿絵の編集。
PhotoShop  挿絵の編集。
(その内、組版にも使おうかと考え中)

イラストは主に、アナログで描いています。
画像編集ソフト等は、組版時に縮小等の加工で、補助的に使用。
一部の本は、表紙と本文挿絵をExcelの基本図形のみで描画。

難しい事は何も考えず、身近にある使いやすい道具でいいと思います。
作業をする時は、くれぐれもご安全に。

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